NSFの今後の講演会予定(確定分)
平成29年8月4日
1.NSFの今後の講演会予定(確定分)
来月と再来月の講演会の予定をお知らせします。
8月23日(水) 宮崎 慶次 先生
軽水炉の再稼働の課題- 主に規制委と訴訟の壁
9月20日(水) 森 建二 理事
SCNESに向けた取り組み(仮題)
10月以降は、軽水炉再稼働の話題、アジアにおける原子力開発と日本に
求められること、等、興味深い話題提供を担当理事及び関係者から
講演頂く予定です。
講演内容が決まり次第、掲示させて頂きます。
2.NSF主催の勉強会について
今年度は、下記3テーマについてNSF事務所にて、正会員及び賛助会員有志
で構成されるメンバーで勉強会を開催しています。各WGの活動趣旨と
担当理事は次の通りです。
◎第1ワーキンググループ (小竹理事)
SCNESに係る主要事項について、藤家先生の著作の趣旨を踏まえて、
わかり易く原子力関係者及び一般公衆等に説明できる「図と簡潔な文章」で
小冊子の作成。
① 核廃絶と原子力の平和利用
日本の原子力を考える原点、原子爆弾救護報告書の結辞(永井隆博士)、
「Atoms for Peace」と原子力基本法の制定
② 原子力に対する時代認識(1)
地上の原子力:核分裂エネルギー、原子力研究開発の黎明期から今日
③ 原子力に対する時代認識(2)
原子力の大局観(利用から調和へ、自然環境との調和、
社会環境との調和)
④ 原子力に対する時代認識(3)
原子力システムのあるべき姿、第4世代炉からSCNESへ
⑤ 原子炉の安全確保の考え方
原子炉施設の安全性、福島第一事故の被曝線量、自然放射線による
被曝線量
今後検討していくテーマ(案):
・ 東電福島第一原子力発電所事故:何が起こったか、海外に伝えたこと、
事故の影響、学ぶべき事項
・ 東関東大震災で安全確保に成功した原子力発電所
・ 高速炉サイクルの開発意義:燃料の増殖と放射性廃棄物の
減容・有害度低減の同時達成
・ 究極の原子力エネルギーシステムへのアプローチ:
自然に学び自然を真似る(自然は閉サイクル)、
目指すべき核燃料サイクル、高速中性子の役割
・ 化学文明から原子力文明への転換:総合科学技術としての原子力、
放射線利用からエネルギー利用へ
・ 世界のエネルギー需要、世界の原子力発電規模の予想
・ 2℃シナリオと世界の原子力
・ 世界のエネルギー自給率、再生可能エネルギーの本質と現状
・ 日本のエネルギー需要、自給率の変遷、等。
◎第2ワーキンググループ(森理事)
放射性廃棄物の有害度低減のクライテリアについて多面的に検討し、
理由とともに適切な表現を決める。(例:①天然ウランの1トン相当の
ベクレル数、②100万kWeの軽水炉を1年運転するために必要となる
天然ウラン量のベクレル数、③これらのベクレル数による内部被ばく
線量、等)
鉱石法は、核種毎に地表に放置できるベクレル数を規定している
事実や、放射線障害防止法との関連で、どんな数値、定義が
妥当かを検討する。
この他、SCNESに関する技術的検討を行う。
◎第3ワーキンググループ(佐賀山理事)
世界の原子力発電の現状、高速炉開発の現状と将来展望
ロシア、中国、印度の開発戦略
フランスの開発戦略
英国、米国の開発戦略
EUの動向、等。
7月19日の講演会で紹介された世界の高速炉の開発戦略、
開発動向や各国の原子力を取り巻く情勢について調査分析を行い、
分かり易く一般公衆に伝える資料を検討する。
なお、これらの勉強会の活動状況や成果は、今後、適宜NSFの
ホームページに掲載していく予定です。